2013年9月14日土曜日

New水中ハウジング購入


 今まで、ダイビングでの水中撮影にはNIKON F100というフィルムカメラを使用していました。
せっかくD800という高価なカメラを買ったのに、なぜ時代遅れのフィルムカメラなの?
その理由は、一眼レフカメラを海中に持ち込むためのハウジングが各機種専用であることと、このハウジングがカメラよりも“ずっとずっと高価”なために購入を躊躇していたからです。

でも、ついに買っちゃいました。
せっかくのカメラです。海中で綺麗な写真を撮らない手はありません。

リーマンショック以降、趣味のダイビングも年に1回未満。
我慢に我慢を重ねていますが、いつまで我慢をすれば良いのでしょうか?
自ら我慢を強いているのですが、気が付けば明日を楽しみにすることがまったく無くなってしまいました。
休日がまったく楽しみに思えないのです。
疲れた体を休めることと、家庭に奉仕することしか思い浮かびません。
そのせいなのでしょうか、仕事の楽しみも減り、効率や自らの能力も落ち続けています。
気持ちを切替えられる趣味を楽しむことで仕事のモチベーションを上げていかないと!
責任感だけでは気持ちが続きません。
自らの精神の健康の為なら安いもんです。

という言い訳を胸に購入したハウジングがコレです。
(でもこの言い訳は当たり。週末が楽しみになり久しぶりに数年ぶりにわくわくしてます。)


水中ハウジング   NEXUS D800 (anthis)
マクロポート     MP105VR-4 (anthis)
レンズギア      FG-NAFVRM105 (anthis)
ポートキャップ    PC-80 (anthis)
ポートリング     PR-100 (anthis)
水中ストロボ     Z-240 type4 (INON)
L型光ケーブル   Optical D Cable Type L (INON)

【ハウジング】
一眼レフカメラを覆う防水性のカバー
アルミ鋳造品からの削りだしです。
陸上重量は2.3kg


外部よりカメラのシャッターなどのSWを押せるように、中には複雑なギアがたくさん入っています。

【レンズポート】
レンズ部分を覆うカバーです。
一眼レフカメラはレンズが交換できます。各レンズに合うように色々な大きさのポートがあります。
私はもっぱらマクロ撮影となりますのでマクロレンズ用のポートを購入。

【レンズギア】
フォーカスギア、ズームギア等。
レンズのフォーカスリングやズームリングを回すための動力をレンズに伝えるためのギアです。
このギアがハウジング側に準備されたギアと噛み合って、ハウジング外部でつまみを回すとリングが回る仕組みです。


【水中ストロボ】
読んで字のごとし。水中で使える防水性のストロボです。
水中では光の減衰が激しいので陸上で使うものよりも発光量が多いことと、暗い海底で被写体を照らすためのターゲットライトが付いています。
海中では太陽光が遮られてしまい暗い。そして水は赤い色を吸収してしまうために被写体の自然の色合いがわからなくなってしまいます。
ストロボで照らしてあげないと綺麗に撮影できません。
フィルムカメラ用のストロボが流用できれば良いのですが、デジタルカメラのシステムには接続不可。新規のご購入です。



それでは組立てていきましょう。
まずはハウジングから要らないものを外します。

左右のアームについている輪っか。
人によってはここにストラップを掛けたり、落下防止のフックなどを引っ掛けるのでしょうが私には不要。

ハウジング内部のフォーカスギア。
表から見るとギアが二重になっています。
これは使用するレンズの太さに合わせて大小どちらかのギアを使います。
私のは太いマクロレンズなのでフォーカスギアは大径です。
よってハウジング側のギアは小さい方を使いますので邪魔な大ギアを取り外します。

続いてレンズポートを取り付けます。
この手の物の防水性は「Oリング」が保持してくれます。
外側となる組立部位には必ず「Oリング」がついています。
ここにグリスを塗って「Oリング」がスムーズな変形をするための手助けをします。
スムーズな変形によって相手と密着し防水機能が発揮されます。
グリスアップしないで組立てると、「Oリング」が引き攣れたり拠れたりして隙間が空いてしまい水が入ってきてしまいます。
相手側にも少しグリスを塗ります。
ポートをねじ込んだら目安となるシールを貼っておきましょう。
不用意にポートが回ってしまい緩くなったときに、このシールがあれば緩んだことを見つけられます。


続いてレンズへのギアの取付です。
フォーカスリングについているラバーグリップを取外し、ここにギアを取付けるためのアダプターを嵌め込みます。
取付ける向きに注意。ギアの突き当てとなる出っ張りがレンズ先端側です。

アダプターをつけたらフォーカスギアを嵌め込みます。
篏合がきついので真っ直ぐに正確に差し込まないと入りません。


カメラ本体にも取付の準備が必要です。
当然ながらストラップは取り外します。液晶カバーなどの邪魔物も取り外します。
そしてファインダーのアイキャップを取外し、ここにピックアップレンズを取付けます。
このピックアップレンズはハウジング側のピックアップファインダーと対となって遠くからでもファインダー像を目視できるようにしてくれます。
通常、陸上で撮影するときにはアイキャップすれすれに目がありますが、ハウジングに入っている
カメラを覗きこもうと思えば目とファインダーの間には大きな距離があります。水中マスクの厚みもありますので。


カメラ本体にレンズを取付けたらカメラをハウジングにセットします。
う、難しい、なかなか入らない。
いくつかコツがあるようです。
電源ON/OFF用のつまみは引っ張りあげておく。各レバーは逃がしておく。
一番入りにくいのがAF/M切替レバーのところ。ここに神経を集中してカメラを挿入します。
カメラ底面のネジを締め付けたら、裏蓋を閉じる前にAF/M切替レバーが外部より動かせるか?よーくチェックしたほうが良いようです。

あとは裏蓋を閉じれば組立て完成です。
裏蓋を閉じる前に「Oリング」のグリスアップを忘れずに!


今まで使っていたF100と組立て手順に差異はありませんが、フォーカスギアを取付ける方法が変わりました。少し簡単になりましたね。
カメラがデジタルに変わったことでスイッチが増え、それを操作するためのハウジング側のレバーやスイッチが増えたことでカメラのセットが難しくなりました。
知恵の輪が偶然ほどけたような?なにかわからないけど偶然セットできた!という印象です。

あとはストロボとハウジングを光ファイバーケーブルで接続すれば完了です。
ストロボのステーは取付けていませんが、こんなイメージです。

簡単に「光ファイバーケーブルで接続する」と書きましたが、ここはフィルムカメラと大きく変わった点です。
フィルムカメラの時代にはカメラのストロボ信号を電気信号でつないでいました。
ハウジング内部でカメラとハウジングをケーブルで接続。
ハウジングとストロボを電気ケーブルで接続。コネクタ部分での水没の心配が常につきまといました。
それがファイバーを刺すだけ。簡単になりました。接続部位での水没の心配は無し!

D800を持ってのダイビング。
F100もanthisのハウジングを使っていましたので操作感は変わらないと思いますが、あちこちにあるスイッチをきちんと操作できるかどうかが不安なところです。
私の撮影は基本的にマニュアルなのでカメラの機能はほとんど使いません。だから使うレバーも限られています。
しかし、撮った写真をその場で確認できるのがデジタルカメラです。
ストロボの光量補正がしたくなったり、露出補正をしたくなったり、AF/Mを切替えてみたくなったり、何か普段と違うことをしたくなったときに頭がついていくだろうか?
ダイビング中は窒素の影響で頭がおバカになってるからどうなんだろう?

さあ、新しい愛機をもっての初ダイブが待ち遠しいです。

パシャ!
綺麗な写真が撮れたら?UPする予定です。
う~ん、最初は撮れないだろうな~

今回は柚冬(ゆふ)はお休みです。







 

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