2013年12月1日日曜日

日本の百名山:雲取山

初冬の山を歩きたくて、行ってきました『雲取山』

Ownerと柚冬はお留守番で~す!

朝、5時半に自宅を出発。
まだ、星空が輝いている時間。朝日が昇るのがどんどん遅くなり、すでに冬時間です。

ヤマレコで調べると雲取山へのアプローチは小袖乗越という場所の無料駐車場が便利とのこと。
6時半には無料到着場に到着したのですが、そこは「資材置き場」となっておりヘリコプターが止めてありました。
七つ石小屋トイレの建築資材を、ここからヘリで運んでいるようです。

幸い、ほど近い場所の林道わきに車を止めていざ出発。
林道を少し登っていくと左側に登山口があります。


登山口から登り始めて2~3分歩いたところで写真を確認していたら、「カメラにSDカードが入っていない!」
車まで取りに戻り、この写真は2度目の登山口です。
最初は樹林帯がひたすら続きます。
初冬の冬枯れの景色があるかと思うと、遅い紅葉が残っていたりと、なかなか気分のよい山登りです。

足元には霜柱が。
手元の温度計を見ると0度。意外と「暖かい」のでしょうか。

しかし、景色の変わらない林の中を歩いているとすぐに退屈してしまいます。
歩くペースが徐々に速くなり、息が上がってきます。
今日は往復で20km、7時間程は歩かなくてはなりません。焦っては身体が持ちません。
ペースを整え林の中の小鳥のさえずりや、木の葉が揺れる音に耳を澄まします。

「ガサガサ、ガサッ、ガサガサ」
まさかクマ?! 登山道入口にあった「熊に注意」の看板を思い出しながら音の方に目を凝らすと、なんだ、猿じゃないか!

でも、良い退屈しのぎになったよ!

樹林帯歩きは3時間強の予定。
でもよくできた登山道です。急登もなく、無理に尾根に乗せることもなく、緩い傾斜のまま標高と距離を稼いでいるようです。

前を歩く人に追いつくこともなく、後ろから追いつかれることもなく、ちょうど良いペースで歩いているようです。
七つ石山への分岐は「巻き道」を選択。帰りに寄るからね~
かなり大きく巻いた印象でしたが、意外に早く尾根に乗りました。
「ブナ坂」に到着です。
ここまでの所要時間は約2時間半。「山と高原地図」(昭文社)による標準コースタイムでは3時間15分となっておりますので少し速いペースで歩いてしまったようです。

ここからは楽しみにしていた「石尾根」を歩きます。
この尾根は防火帯になっており、幅の広い尾根には樹木がありません。
ですから、抜群の眺望が期待できます。
天気も良く、まさに「雲一つない天気」。雲を取ってくれる山ですね。

石尾根を歩き始めてすぐに「ヤマレコ」などでおなじみの『ダンシングツリー』に遭遇。
なるほどね、木が踊っているように見えます。
誰が付けたか良い名前ですね~

尾根からの眺望も素晴らしいです。
青空に富士山が映えます。


しかしトラブル発生。
太ももが両足同時につってしまったのです。
足に力を入れると「キュン」と固まってしまい激痛が走ります。
草むらに座り込んでストレッチを行うのですが、立ち上がるとすぐに痙攣してしまいます。
入念にストレッチを行い、だましだまし歩きはじめましたが、上り坂になるとすぐに痙攣してしまいます。

「登るか?下るか?」
普段のペースの半分以下のそろりそろりとしたペースでしか歩けず、上り坂は10歩すすんだら一息いれないと痙攣してしまいます。
このままでは山頂の到着予定時刻が大幅に遅くなり、結果、日没までに下山できない可能性があります。
冬の登山は16時には下山しないと暗くなってしまいます。
う~ん、悩みましたね!

①過去に高尾山で同様の症状が出たとき「下り」では歩くことができた。
②山頂で昼食をとるので長めの休憩となる。回復のチャンス。
③万一、下りでも歩くことが出来なかったら山小屋に宿泊できる。
④やっぱり、辛くても登りたい!

登頂継続に決定。
でも、痛いし辛いし進まないし、後ろからどんどん追い抜かれるし。
何度もストレッチを繰り返しながら前に進みます。
雲取山のひとつ前のピーク「小雲取」までやってきました。

小雲取を越えると、目指す頂が見えてきました。
目的地が見えてくると、そこまでの距離に愕然となります。
あそこまで歩けるのだろうか?まだまだ遠いぞ~!
一歩一歩とはこのことを言うんだろうな~、ちっとも前に進まないけど、でも確実に前に進んでいるはず!
頑張るぞ!

やっと山頂に到着しました。きつかった~
着くなり座り込んでしまいました…
ブナ坂から山頂までの所要時間は2時間、標準コースタイムを30分オーバーしていますが「そんなもんなんだ!」というのが正直な感想です。
もっともっとゆっくりとしたペースだと感じていました。牛のような歩みだったからね!

山頂では富士山を堪能しながらの昼食。
あきらめずに登って正解でした!
ここでもう一つのトラブル発生。
登山では汗をかかないように上着を調整するのが鉄則です。
休憩時などに汗が冷えて身体を冷やさないようにするためです。
しかし、痛みをこらえることに必死で上着を着たまま、たっぷりの汗をかいてしまっていました。
その汗が冷やされて寒いこと寒いこと。0度の風に苛められました…
失敗!

山頂では50分ほどの休憩をとって下山開始。
すでに13時です。下山目標の16時に間に合わせるために急いで下ります。
幸い、太ももに激しい痛みはあるものの痙攣するほどではありません。
なんとかなりそうです。

おっと、ちょっと良い感じの写真が撮れるかな?

ブナ坂まで戻ってきました。
13時50分、だいぶ日が傾いています。
ここで大好きな稜線歩きはおしまいです。
帰路に寄る予定だった七つ石山は次回までお預けです。

15時30分
意外と早く下山完了。
楽しい山行でした、この山にはまた来よう!

7:28  登山道入口
9:55  ブナ坂(5分休憩)
10:51  奥多摩小屋
11:40  小雲取
12:02  雲取山頂
(昼食休憩)
12:55  雲取山頂出発
13:48  ブナ坂(5分休憩)
15:31  登山道入口
※登りのブナ坂から山頂までは1~2分単位の休憩をたくさんとりました。