2013年12月1日日曜日

日本の百名山:雲取山

初冬の山を歩きたくて、行ってきました『雲取山』

Ownerと柚冬はお留守番で~す!

朝、5時半に自宅を出発。
まだ、星空が輝いている時間。朝日が昇るのがどんどん遅くなり、すでに冬時間です。

ヤマレコで調べると雲取山へのアプローチは小袖乗越という場所の無料駐車場が便利とのこと。
6時半には無料到着場に到着したのですが、そこは「資材置き場」となっておりヘリコプターが止めてありました。
七つ石小屋トイレの建築資材を、ここからヘリで運んでいるようです。

幸い、ほど近い場所の林道わきに車を止めていざ出発。
林道を少し登っていくと左側に登山口があります。


登山口から登り始めて2~3分歩いたところで写真を確認していたら、「カメラにSDカードが入っていない!」
車まで取りに戻り、この写真は2度目の登山口です。
最初は樹林帯がひたすら続きます。
初冬の冬枯れの景色があるかと思うと、遅い紅葉が残っていたりと、なかなか気分のよい山登りです。

足元には霜柱が。
手元の温度計を見ると0度。意外と「暖かい」のでしょうか。

しかし、景色の変わらない林の中を歩いているとすぐに退屈してしまいます。
歩くペースが徐々に速くなり、息が上がってきます。
今日は往復で20km、7時間程は歩かなくてはなりません。焦っては身体が持ちません。
ペースを整え林の中の小鳥のさえずりや、木の葉が揺れる音に耳を澄まします。

「ガサガサ、ガサッ、ガサガサ」
まさかクマ?! 登山道入口にあった「熊に注意」の看板を思い出しながら音の方に目を凝らすと、なんだ、猿じゃないか!

でも、良い退屈しのぎになったよ!

樹林帯歩きは3時間強の予定。
でもよくできた登山道です。急登もなく、無理に尾根に乗せることもなく、緩い傾斜のまま標高と距離を稼いでいるようです。

前を歩く人に追いつくこともなく、後ろから追いつかれることもなく、ちょうど良いペースで歩いているようです。
七つ石山への分岐は「巻き道」を選択。帰りに寄るからね~
かなり大きく巻いた印象でしたが、意外に早く尾根に乗りました。
「ブナ坂」に到着です。
ここまでの所要時間は約2時間半。「山と高原地図」(昭文社)による標準コースタイムでは3時間15分となっておりますので少し速いペースで歩いてしまったようです。

ここからは楽しみにしていた「石尾根」を歩きます。
この尾根は防火帯になっており、幅の広い尾根には樹木がありません。
ですから、抜群の眺望が期待できます。
天気も良く、まさに「雲一つない天気」。雲を取ってくれる山ですね。

石尾根を歩き始めてすぐに「ヤマレコ」などでおなじみの『ダンシングツリー』に遭遇。
なるほどね、木が踊っているように見えます。
誰が付けたか良い名前ですね~

尾根からの眺望も素晴らしいです。
青空に富士山が映えます。


しかしトラブル発生。
太ももが両足同時につってしまったのです。
足に力を入れると「キュン」と固まってしまい激痛が走ります。
草むらに座り込んでストレッチを行うのですが、立ち上がるとすぐに痙攣してしまいます。
入念にストレッチを行い、だましだまし歩きはじめましたが、上り坂になるとすぐに痙攣してしまいます。

「登るか?下るか?」
普段のペースの半分以下のそろりそろりとしたペースでしか歩けず、上り坂は10歩すすんだら一息いれないと痙攣してしまいます。
このままでは山頂の到着予定時刻が大幅に遅くなり、結果、日没までに下山できない可能性があります。
冬の登山は16時には下山しないと暗くなってしまいます。
う~ん、悩みましたね!

①過去に高尾山で同様の症状が出たとき「下り」では歩くことができた。
②山頂で昼食をとるので長めの休憩となる。回復のチャンス。
③万一、下りでも歩くことが出来なかったら山小屋に宿泊できる。
④やっぱり、辛くても登りたい!

登頂継続に決定。
でも、痛いし辛いし進まないし、後ろからどんどん追い抜かれるし。
何度もストレッチを繰り返しながら前に進みます。
雲取山のひとつ前のピーク「小雲取」までやってきました。

小雲取を越えると、目指す頂が見えてきました。
目的地が見えてくると、そこまでの距離に愕然となります。
あそこまで歩けるのだろうか?まだまだ遠いぞ~!
一歩一歩とはこのことを言うんだろうな~、ちっとも前に進まないけど、でも確実に前に進んでいるはず!
頑張るぞ!

やっと山頂に到着しました。きつかった~
着くなり座り込んでしまいました…
ブナ坂から山頂までの所要時間は2時間、標準コースタイムを30分オーバーしていますが「そんなもんなんだ!」というのが正直な感想です。
もっともっとゆっくりとしたペースだと感じていました。牛のような歩みだったからね!

山頂では富士山を堪能しながらの昼食。
あきらめずに登って正解でした!
ここでもう一つのトラブル発生。
登山では汗をかかないように上着を調整するのが鉄則です。
休憩時などに汗が冷えて身体を冷やさないようにするためです。
しかし、痛みをこらえることに必死で上着を着たまま、たっぷりの汗をかいてしまっていました。
その汗が冷やされて寒いこと寒いこと。0度の風に苛められました…
失敗!

山頂では50分ほどの休憩をとって下山開始。
すでに13時です。下山目標の16時に間に合わせるために急いで下ります。
幸い、太ももに激しい痛みはあるものの痙攣するほどではありません。
なんとかなりそうです。

おっと、ちょっと良い感じの写真が撮れるかな?

ブナ坂まで戻ってきました。
13時50分、だいぶ日が傾いています。
ここで大好きな稜線歩きはおしまいです。
帰路に寄る予定だった七つ石山は次回までお預けです。

15時30分
意外と早く下山完了。
楽しい山行でした、この山にはまた来よう!

7:28  登山道入口
9:55  ブナ坂(5分休憩)
10:51  奥多摩小屋
11:40  小雲取
12:02  雲取山頂
(昼食休憩)
12:55  雲取山頂出発
13:48  ブナ坂(5分休憩)
15:31  登山道入口
※登りのブナ坂から山頂までは1~2分単位の休憩をたくさんとりました。

2013年10月14日月曜日

日本の百名山:大菩薩嶺

柚冬どん地方では10月に入っても真夏日が続くなど、今年の秋はいつやってくるのでしょうか?
涼しくなったら柚冬との山歩きを再開しようと楽しみにしていたのですが、なかなか秋がやってきません。
秋が待ち遠しい!

すると、体育の日を含めた3連休。2日目に気温が下がるとの天気予報です。
よ~し、少し標高の高い山に登って、一足早い秋を感じてこよう!

日本の百名山のひとつに数えられる大菩薩嶺。
標高も2,000mを超えてるし、少し気の早い木々は紅葉が始まってるかも。
目的地決定!

当日は朝7時に出発。
9時には登山口に到着する計画でしたが…

高速に乗るとすぐに渋滞する車列に並ぶはめに。
そうだよね~、秋の3連休の中日だもん、皆、考えることは一緒だよね~。

結果、登山口には予定よりはるかに遅い10時過ぎに到着。
駐車場が空いているはずもなく、路肩に寄せて止めさせてもらいました。

この日は付添人であるtomeの父を連れての山歩きです。そして父を引っ張るのは実家のチェリー。
登山口である上日川峠のロッジ長兵衛前です。



上日川峠から福ちゃん荘まではなだらかな登りで、木々の間からこぼれる日差しがとても気持ちい道です。


福ちゃん荘へ到着。
で、「ハーハー」とうるさいチェリーと柚冬に水を飲ませたら、早くも1Lの水を飲みきってしまいました。
いやいや、涼しいはずの1日だったんですがどうも天気予報は外れたみたいで、犬が活動するには少し暑かったようです。
でも、ここで水を飲みきってくれてよかったです。
この先は水を補給できません。あらためて1Lの水筒を満タンにして出発。
(ワンどもには合計2Lの水を準備してます。)

唐松尾根を登り、雷岩で稜線に出て稜線沿いに頂上をめざすコースを選択。
まずは木々の間の尾根を進む道です。

最初は緩い登坂だったのですが、雷岩に近づくにつれガレ場の急登にかわり、ところどころ1歩を踏み出すのにキツイくらいの岩場の段差を超えていきます。


気づくと背後がどんどん開けてきて、振り返ると世界遺産:富士の絶景が拝めるようになりました。
すこし色づいた木々も散見できます。
前は急坂、苦しい一歩を踏み出して腰を伸ばし、振り返ると富士山。さあ、次の一歩。


今度は目の前の視界が開けます。
これから目指す頂に続く稜線が見えてきましたよ。
あ~、まだあんなに遠くて、あんなに高いよ(涙)


でも、一歩一歩、足を前に踏み出していくと、必ず頂上にたどり着けるもんです。
日本の百名山:大菩薩嶺に到着で~す。
標高2,057m
柚冬とOwnerは初の2,000m超えです。
頂上で柚冬おきまりのポーズを決めようとすると、周りから笑い声が聞こえてきます。
「か~わいい!」だって。
ちょっと恥ずかしかったのですが、皆さんに気に入っていただけたようです。


さあ、お腹も空いたし、景色の良い稜線に戻ってお昼にしましょう。

頂上では、それまでの眺望が嘘のように、周りの木々に遮られて景色が眺められません。
雷岩に引き返し、大菩薩峠へと続く稜線を進みます。
いや~、良い景色ですね!
日差しはさんさんと降り注ぎ、空の青さに木々の緑が目に映えます。
稜線沿いには景色を遮る高い木々はなく、これから歩く稜線を下に見ながら、進行方向右側には富士山が。
遠くには南アルプスが綺麗に眺められます。
ススキの枯れ穂もきれいですね~
No Photo Image

えっ?
カメラの故障ではないですよ。
足元がガレていて少し急な岩だらけのくだり坂。Ownerも父も両手にストック。
2ワンは私が両手に引いていたのでカメラを構えるどころではなかったのですよ。
想像力が大事です!

途中、柚冬に声をかけてくれた可愛い山ガールのお姉さんに
「大丈夫なんですか?」と聞かれ
「えっ、なんで?」と私。
「この先、岩しかない場所がありますよ!わんちゃん歩けますか?」だって。
「大丈夫。四足の安定感は抜群です!でも、ありがとう!」

可愛い女の子とお話しできてちょっとご機嫌なおじさん、ふふん。
犬どもは大丈夫だけど、両手が使えない私が一番危ないんだよね~。
段差の激しい岩を降りるとき、
1、しゃがんで両手を腰の脇の地面につく。
2、片足をそろりと降ろしてつま先で下の岩を捉える。
3、徐々につま先に体重を移しながら腰をあげる。
4、もう片方の足を降ろす。
なんて行動をとりませんか?

リードを持っているときにこのような行動をとるとどうなるでしょうか?
しゃがんだ瞬間にリードを引っ張られ、尻餅をつくか、バランス崩して転ぶ。
柚冬が引っ張るからではなく、リードを持ってる私が止まるから結果としてリードが引かれるんです。
「柚冬、待って!」と言えば彼女は待ってくれます。でも彼女も落差を転がり降りてますから急には止まれません。それはチェリーも同じこと。
止まった時にはリードが伸びきっていて、これを持つ手を地面に降ろす余裕は残っていません。
だから、犬どものペースに合わせて「えいっ」と飛び降りるしかないんですよね~
じじいには怖くて危ない行動です。

西暦2,000年に設置された標高2,000mの標識。


日差しがなんとなく夕景に変わってきました。手前は大菩薩湖。


今、下ってきた稜線を見上げると、「やっぱり綺麗!」


大菩薩峠に到着で~す。


ここからは行きに通った福ちゃん荘めざして樹林の中を下っていきます。
足元は整備されていて歩きやすいのですが、緩い傾斜ながらひたすら下り坂です。
平坦な場所や、登り返しがまったくありません。
足がプルプルきてしまっている人には地獄かも…


福ちゃん荘まで下り、行きには通らなかった車道を通ってロッジ長兵衛まで。
お疲れ様でした。

コースタイム
10:10 ロッジ長兵衛
10:35 福ちゃん山荘
休憩15分
12:15 雷岩
休憩15分
12:40 大菩薩嶺
12:50 雷岩
13:05 標高2,000m標識
昼食休憩1時間
14:50 大菩薩峠着
休憩10分
15:45 福ちゃん山荘
15:55 ロッジ長兵衛

70歳過ぎの父に合わせて2~3分の小休憩はたくさんとりました。
ハイキングコースと言われるルートでしたが、ガレ場の急登などなど登山らしいコースです。
ゆっくりと進む我々と同じペースのパーティーもいらっしゃいました。
5歳の女の子を連れたご家族!
ハハハ。ちょっとゆっくりすぎたかな?
※下のコメント欄で偶然にも5歳の女の子のパーティーと再開。リンクを追加しました。



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2013年9月23日月曜日

富戸(東伊豆)でダイビング

2週続けて、柚冬(ゆふ)はお休みです。



先週購入したNikon D800用ハウジングの進水式です。
今回も、いつもお世話になっているDIVE DREAMさんにガイドをお願いしました。
実に16ヶ月振りのダイビングです。このブログを開設して以降「2度目」です。

我々がダイビングに出かける時には、柚冬を連れて行くわけにはいきませんので実家に預けていきます。
出発当日は朝が早いので前日のうちに預け、また、帰りも遅くなってしまうので当日もお泊り。
都合2泊も実家に預かってもらうことになります。
感謝!

DIVE DREAMさんは伊豆海洋公園(Izu Oceanic Park:IOP)を本拠地とするShopさんなんですが、この日は台風20号の影響が早くも出始めていたためにIOPではなく富戸でダイビングを楽しむことになりました。
IOPがクローズだったわけではないのですが、体験ダイビングの方の人数、講習生の有無、我々ファンダイブのスキル等々を勘案して、出入りの難しいIOPでのダイビングは避けて、また、比較的うねりに強い富戸でのダイビングを選択したようです。

私、IOPには2年以上ご無沙汰してしまっており、今回こそIOPと思っていたのですが残念です!

富戸ダイビングサービス
伊東市漁業協同組合直営のダイビングサービスで、富戸漁港を我々ダイバーに開放してくれます。


海況は如何に?9月16日に関東地方を直撃した台風18号のおかげで「秋の良い海」になっているかと思いきや、さにあらぬ。
まだまだ夏の濁りが残った海でした。
ガイドさん曰く、台風の激しさが足らなかったとのこと。

水温25℃、透明度は8m~12m程度。
海中はうねりの影響もあり、ダイバーが巻上げた砂の影響もあって、白く濁った状態です。
ちょっと残念な状況ですが、楽しんじゃいました。

1本目はヨコバマよりエントリーして砂場に向かいます。
砂場に降りてすぐに「ハナハゼの幼魚の群れ」と出会いました。
ハナハゼyg
D800 AF-S VR105 Z-240×2灯
1/250 f/11


成体となると青い体色が鮮やかになり、尾びれが長く伸び、とてもきれいなハゼです。
しかし視界が悪い、写真にもたくさんの砂粒が写ってしまっていますよ。

小さな「カワハギの幼魚」にも出会いました。
泳ぐ魚はマクロ撮影ではとても難しいです。(私の技量では)
ピントの合う範囲が狭いので、ピントが合ったと思ったらすぐにボケてしまう。相手が動くからです。
また、被写体が体を曲げていると身体全体にピントが合わなくなってしまいます。
構図を決めるのも難しい。常に泳ぎ回る被写体をフレームの中に捉え続け、なおかつ見栄えのする構図となるようにカメラを動かさなくてはいけません。
そのような状況の中で、被写体の「可愛い瞬間」にシャッターを切らなくてはいけません。
ピント⇒構図⇒表情⇒ピント⇒構図⇒表情⇒
と常に調整と確認を繰り返し、一瞬を切り取ります!
カワハギyg
D800 AF-S VR105 Z-240×2灯
1/250 f/11

まだまだ修行が足りません。
へたくそですね~

ムレハタタテダイの群れ、50匹は超えていたでしょうか?
日本でこれだけの群れを見たのは初めてです。
いつもは3~10匹程度のしょぼい群れを楽しんでいたのですが圧巻!
これはOwner撮影です。

ムレハタタテダイの群れ
E-PL1 UFL-1

こちらもOwnerが撮影したササノハベラの喧嘩
たぶん♂どうしだと思いますが、壮絶な口喧嘩を繰り広げています。(笑)
ササノハベラの喧嘩
E-PL1 UFL-1

1本目のメインイベント、赤いヤギについたカミソリウオ。
背景も赤が綺麗だし、絶好の被写体だったのですが…
巻上げられた砂の影響で見るに堪えません
カミソリウオ
D800 AF-S VR105 Z-240×2灯
1/250 f/11


ヨコバマから向かって左側の岩場に上がると、ソラスズメダイやキンギョハナダイの幼魚が群れていて、とても綺麗な景色が広がっていました。
クマノミも例年以上にたくさん流れ着いていて、そこかしこで中層を泳ぎ回っています。

サンゴイソギンチャクにはおなじみのカザリイソギンチャクエビが。
カザリイソギンチャクエビ
D800 AF-S VR105 Z-240×2灯
1/250 f/10


昼食を挟んで2本目。
やはりヨコバマよりエントリーして、今度は向かって右側の岩場の際を進みます。
岩場の上ではたくさんのクマノミが中層を漂い、キンギョハナダイがいたるところに泳いでおり、色鮮やかな景色が楽しめました。

さあ、マクロ撮影が楽しめる被写体は?
いましたいました。珍しいところで「モンツキベラのyg」
モンツキベラyg
D800 AF-S VR105 Z-240×2灯
1/250 f/10

綺麗なソフトコーラルを背景に撮影できる絶好のロケーションだったのですが、動き回る魚にピントを合わせるのに精一杯でした。
もう少し構図を考えて撮影しないとダメ、下手くそな写真ですね。

2本目のメインも先ほどとは異なる個体のカミソリウオ。
こちらはペアです。
カミソリウオ
D800 AF-S VR105 Z-240×2灯
1/250 f/18

カミソリウオペア
D800 AF-S VR105 Z-240×2灯
1/250 f/18

このカミソリウオは南の温かい海から流れ着いた魚です。
伊豆の海では冬を越すことが出来ないのでいずれ死滅することになってしまいます。
このような魚を「季節来遊漁」または「死滅回遊魚」と呼んでいます。
クマノミも死滅回遊魚。ですから今日見られたクマノミ達は遠く南の海の出身なのです。
最近は伊豆の海が温かくなった影響なのでしょうか?越冬して繁殖を行う個体も見られるようです。

帰りしなに「ハコフグのyg」
ハコフグyg
D800 AF-S VR105 Z-240×2灯
1/200 f/11 



Nexus D800の進水式は無事に終了~

今までのF100とも操作感は同じ。
ただ、シャッター半押しのストロークが浅く、ちょっと繊細なタッチでシャッターをレリーズする必要があります。
カメラが新しくなったことよりも16ヶ月のブランク、そしてここ数年の頻度の少なさ、元々のカメラセンス等々により素人写真丸出しになってしまいました。
頑張って上達を目指しましょう。

このハウジングには今までのF100にはなかった機能があり使い勝手を試してみました。
その一つがAF/Mの切替レバーです。
レンズはAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G。このレンズにはM/AとMを切替える機能が付いています。

M/Aモードとはオートフォーカス中にフォーカスリングを回せばマニュアルによるピント合わせができるモードです。
Mモードはマニュアルフォーカス。
ハウジングにこの二つを水中で切替えることが出来るレバーが付いているため、状況に応じてマニュアルフォーカスとオートフォーカスを切替えて撮影することが可能になりました。
これがなければマニュアルフォーカスONLYです。

オートフォーカスなら「ピント合わせが楽になる!」と思ったのですが、確かに動き回る被写体に一瞬でピントを合わせこんでくれますのでこの点は楽になりました。
オートフォーカスはかなり正確。陸上と同等に働いてくれます。時々、まったくピントが合わないことがありますが。。。
でもね、動き回っている被写体はすぐにピントが外れてしまいマニュアルフォーカスで追いかけなくてはいけません。
その間、シャッターは半押し状態をキープ。
一旦シャッターから指を離すと、再度の半押しでオートフォーカスでピントが合うのを待たなくてはなりません。場合によっては無限遠までピントを探しに行きますので結構時間がかかります。
ですから「逆に」動く被写体はマニュアルフォーカスのほうが良いようです。
そんな時にすぐにマニュアルフォーカスに切り替えられることは美味しい機能です。

ウミウシなどの動かない被写体にはM/Aモードは重宝できるかもしれません。

一緒に進水式を迎えたZ-240 Type4 水中ストロボは?
う~ん、なんとも言えません。
S-TTLという調光方式が付いていますが、カメラからのコントロール信号を使ってストロボ発光しているのではなく、内臓ストロボが発光している間、スレーブ発光しているに過ぎません。
原因はわからないのですが、露出アンダーで発光が止まっている写真が非常に多かった。
特に被写体までの距離が遠く1m以上になってくると顕著にアンダーとなってしまいました。
GN24(ガイドナンバー24)のストロボ2灯ですから十分に光量に余裕があるはずなのですが。
(光量に余裕が出る絞り値を選択している)
こちらは原因調査をしていこうと思っています。

久しぶりに夫婦でダイビングを楽しむことができました。
これからも、お互いを尊重しあいながら、それぞれの趣味を楽しめたら良いですね!

2013年9月14日土曜日

New水中ハウジング購入


 今まで、ダイビングでの水中撮影にはNIKON F100というフィルムカメラを使用していました。
せっかくD800という高価なカメラを買ったのに、なぜ時代遅れのフィルムカメラなの?
その理由は、一眼レフカメラを海中に持ち込むためのハウジングが各機種専用であることと、このハウジングがカメラよりも“ずっとずっと高価”なために購入を躊躇していたからです。

でも、ついに買っちゃいました。
せっかくのカメラです。海中で綺麗な写真を撮らない手はありません。

リーマンショック以降、趣味のダイビングも年に1回未満。
我慢に我慢を重ねていますが、いつまで我慢をすれば良いのでしょうか?
自ら我慢を強いているのですが、気が付けば明日を楽しみにすることがまったく無くなってしまいました。
休日がまったく楽しみに思えないのです。
疲れた体を休めることと、家庭に奉仕することしか思い浮かびません。
そのせいなのでしょうか、仕事の楽しみも減り、効率や自らの能力も落ち続けています。
気持ちを切替えられる趣味を楽しむことで仕事のモチベーションを上げていかないと!
責任感だけでは気持ちが続きません。
自らの精神の健康の為なら安いもんです。

という言い訳を胸に購入したハウジングがコレです。
(でもこの言い訳は当たり。週末が楽しみになり久しぶりに数年ぶりにわくわくしてます。)


水中ハウジング   NEXUS D800 (anthis)
マクロポート     MP105VR-4 (anthis)
レンズギア      FG-NAFVRM105 (anthis)
ポートキャップ    PC-80 (anthis)
ポートリング     PR-100 (anthis)
水中ストロボ     Z-240 type4 (INON)
L型光ケーブル   Optical D Cable Type L (INON)

【ハウジング】
一眼レフカメラを覆う防水性のカバー
アルミ鋳造品からの削りだしです。
陸上重量は2.3kg


外部よりカメラのシャッターなどのSWを押せるように、中には複雑なギアがたくさん入っています。

【レンズポート】
レンズ部分を覆うカバーです。
一眼レフカメラはレンズが交換できます。各レンズに合うように色々な大きさのポートがあります。
私はもっぱらマクロ撮影となりますのでマクロレンズ用のポートを購入。

【レンズギア】
フォーカスギア、ズームギア等。
レンズのフォーカスリングやズームリングを回すための動力をレンズに伝えるためのギアです。
このギアがハウジング側に準備されたギアと噛み合って、ハウジング外部でつまみを回すとリングが回る仕組みです。


【水中ストロボ】
読んで字のごとし。水中で使える防水性のストロボです。
水中では光の減衰が激しいので陸上で使うものよりも発光量が多いことと、暗い海底で被写体を照らすためのターゲットライトが付いています。
海中では太陽光が遮られてしまい暗い。そして水は赤い色を吸収してしまうために被写体の自然の色合いがわからなくなってしまいます。
ストロボで照らしてあげないと綺麗に撮影できません。
フィルムカメラ用のストロボが流用できれば良いのですが、デジタルカメラのシステムには接続不可。新規のご購入です。



それでは組立てていきましょう。
まずはハウジングから要らないものを外します。

左右のアームについている輪っか。
人によってはここにストラップを掛けたり、落下防止のフックなどを引っ掛けるのでしょうが私には不要。

ハウジング内部のフォーカスギア。
表から見るとギアが二重になっています。
これは使用するレンズの太さに合わせて大小どちらかのギアを使います。
私のは太いマクロレンズなのでフォーカスギアは大径です。
よってハウジング側のギアは小さい方を使いますので邪魔な大ギアを取り外します。

続いてレンズポートを取り付けます。
この手の物の防水性は「Oリング」が保持してくれます。
外側となる組立部位には必ず「Oリング」がついています。
ここにグリスを塗って「Oリング」がスムーズな変形をするための手助けをします。
スムーズな変形によって相手と密着し防水機能が発揮されます。
グリスアップしないで組立てると、「Oリング」が引き攣れたり拠れたりして隙間が空いてしまい水が入ってきてしまいます。
相手側にも少しグリスを塗ります。
ポートをねじ込んだら目安となるシールを貼っておきましょう。
不用意にポートが回ってしまい緩くなったときに、このシールがあれば緩んだことを見つけられます。


続いてレンズへのギアの取付です。
フォーカスリングについているラバーグリップを取外し、ここにギアを取付けるためのアダプターを嵌め込みます。
取付ける向きに注意。ギアの突き当てとなる出っ張りがレンズ先端側です。

アダプターをつけたらフォーカスギアを嵌め込みます。
篏合がきついので真っ直ぐに正確に差し込まないと入りません。


カメラ本体にも取付の準備が必要です。
当然ながらストラップは取り外します。液晶カバーなどの邪魔物も取り外します。
そしてファインダーのアイキャップを取外し、ここにピックアップレンズを取付けます。
このピックアップレンズはハウジング側のピックアップファインダーと対となって遠くからでもファインダー像を目視できるようにしてくれます。
通常、陸上で撮影するときにはアイキャップすれすれに目がありますが、ハウジングに入っている
カメラを覗きこもうと思えば目とファインダーの間には大きな距離があります。水中マスクの厚みもありますので。


カメラ本体にレンズを取付けたらカメラをハウジングにセットします。
う、難しい、なかなか入らない。
いくつかコツがあるようです。
電源ON/OFF用のつまみは引っ張りあげておく。各レバーは逃がしておく。
一番入りにくいのがAF/M切替レバーのところ。ここに神経を集中してカメラを挿入します。
カメラ底面のネジを締め付けたら、裏蓋を閉じる前にAF/M切替レバーが外部より動かせるか?よーくチェックしたほうが良いようです。

あとは裏蓋を閉じれば組立て完成です。
裏蓋を閉じる前に「Oリング」のグリスアップを忘れずに!


今まで使っていたF100と組立て手順に差異はありませんが、フォーカスギアを取付ける方法が変わりました。少し簡単になりましたね。
カメラがデジタルに変わったことでスイッチが増え、それを操作するためのハウジング側のレバーやスイッチが増えたことでカメラのセットが難しくなりました。
知恵の輪が偶然ほどけたような?なにかわからないけど偶然セットできた!という印象です。

あとはストロボとハウジングを光ファイバーケーブルで接続すれば完了です。
ストロボのステーは取付けていませんが、こんなイメージです。

簡単に「光ファイバーケーブルで接続する」と書きましたが、ここはフィルムカメラと大きく変わった点です。
フィルムカメラの時代にはカメラのストロボ信号を電気信号でつないでいました。
ハウジング内部でカメラとハウジングをケーブルで接続。
ハウジングとストロボを電気ケーブルで接続。コネクタ部分での水没の心配が常につきまといました。
それがファイバーを刺すだけ。簡単になりました。接続部位での水没の心配は無し!

D800を持ってのダイビング。
F100もanthisのハウジングを使っていましたので操作感は変わらないと思いますが、あちこちにあるスイッチをきちんと操作できるかどうかが不安なところです。
私の撮影は基本的にマニュアルなのでカメラの機能はほとんど使いません。だから使うレバーも限られています。
しかし、撮った写真をその場で確認できるのがデジタルカメラです。
ストロボの光量補正がしたくなったり、露出補正をしたくなったり、AF/Mを切替えてみたくなったり、何か普段と違うことをしたくなったときに頭がついていくだろうか?
ダイビング中は窒素の影響で頭がおバカになってるからどうなんだろう?

さあ、新しい愛機をもっての初ダイブが待ち遠しいです。

パシャ!
綺麗な写真が撮れたら?UPする予定です。
う~ん、最初は撮れないだろうな~

今回は柚冬(ゆふ)はお休みです。