2011年6月17日金曜日

がんばろう! 福島!

本日まで約1週間、福島へ出張に行ってまいりました。
震災云々とはまったく関係の無い、通常業務としての出張です。

震災後、何度か福島へ出向いているのですが、ホテルが予約できないことが大きなネックになっています。
福島市内には何件ものビジネスホテルがあるのですが、どのホテルも「全館、満室を頂いております。」との返事にはほとほと困り果てます。
支配人と交渉して部屋を空けてもらい、なんとか宿の確保は出来るのですが、部屋が取れない理由がわかりました。

①福島市内のビジネスホテルですが、被災者の避難所になっている。
②宿泊客の中に、震災対応の仕事をされている方が多数いらっしゃる。
③宿泊客の中に、ボランティアと思しき方々が多数いらっしゃる。
④内陸部であるが、ここも被災地である。

宿泊したホテル。タイルが剥がれることを懸念してネットで覆っています。
あちこちで地面がうねってます。

被災者のうち、持病をお持ちの方や避難所での生活に不便を感じる足が不自由な方などがホテルを避難所としているようです。
支配人にうかがったところ、このホテルには10名強の避難者の方がお住まいになっているようでした。3食昼寝つきです。

しかし、あの部屋で24時間過ごすことは拷問に近いものがありますよね。
ビジネスホテルを利用された経験をお持ちの方なら理解できると思いますが、夜、体を休める程度のことしか出来ない部屋です。そこでの24時間とはどれだけ苦痛だろうか…。そして震災から3ヵ月を過ぎました。とても切ない気持ちになりました。
実際にお見かけした被災者の方は目を伏せて顔を上げず。きっと誰とも会話をしないまま1日が終わるのでしょう。
廊下で出会った初老の女性。こちらが声をかけると堰を切ったように話し始めました。「透析に行ったら疲れちゃって…。」
早く、ゆっくり出来る環境が整うことを祈るばかりです。

一方のボランティアと思しき方々。
僕が出会ったのは女性の一群でしたが、非常に大きな違和感を覚えました。
綺麗なおべべをまとい、洒落たバックを肩にかけ、きれいにお化粧をして、夕方にはホテルに戻ってくる。いったいどのような援助をしていらっしゃるのだろうか…?
すべてが整っている場所に宿泊し、綺麗に着飾って出向く場所は、すべてが足らない被災地です。
ある意味ファッション?流行?ステータス?そのようなものを背景にボランティアをしているのではないだろうか?と強く感じました。
そして、彼女たちがホテルにお住まいの被災者の方に声をかける姿を見ることは1週間の間に一度もありませんでした。
ちょっとの事でもお手伝いできれば立派なボランティアです。しかし、一言の挨拶で救われる方々が身近にいるのに、その方々には無関心という感性に非常に腹立たしさを感じましたね。何か間違ってるよ!

私も、被災地の方々の援助を行いたいとずっとずっと思っています。しかし、現役世代の私が仕事を放り出して被災地の援助を行うことは日本の将来を捨てることに等しい行為です。通常の経済活動を滞りなく行い、被災地復興の税金を収め、景気の底上げに寄与できるのは現役世代の我々だけです。我々に可能な唯一の被災地支援。それは、頑張って働くことです。そう思っています。
そんな我々が、ホテルの予約がとれずに経済活動に影響がでるってどういうこと?

でもみんな頑張っています。
頑張ろう福島!

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