中国の通勤風景というと、ゴチャッと自転車が走っている映像を思い浮かべる方も多いと思います。
初めて上海を訪問した7年前には、自動車での通勤も増えていて、また各企業が送迎用のバスを走らせていたりすることもあり、2輪車の数は少なくなっているとのことでした。
2輪車の内訳は、
自転車3分の1
スクーターなどのバイクが3分の1
あとはエンジンを積んだ自転車(まさに原動機つき自転車)が3分の1という感じでした。
今回は?
自転車はほぼ皆無です。
そしてバイクもほぼゼロ。時々見かける程度。
では何に乗っているのでしょう。
ペダルが付いています。
でも形はバイクにも似ています。
これは、電動自転車です。
電動アシスト自転車ではなく、モーター駆動を主とする自転車です。
1回の充電で約25km程度走行できるそうですが、坂道などを登るとすぐにバッテリーがなくなってしまうとのこと。平地ならではの通勤手段です。
バッテリーがなくなってしまったらペダルを漕いで進むそうです。
同様にスクーターの形をした電動バイクも多数。
エンジン付きからモーター付きへ変貌を遂げていました。
この電動自転車や電動スクーターが慣れない我々を脅かします。
夜間、音も無く近づいてきて我々の脇をすり抜けていきます。
近づいてくる気配を音で感じることができないので、とても怖い思いを何度もしました。
せめてライトを点灯してくれれば避けられるのにな~!
駐在の日本人曰く、ライトを点けるとバッテリーがなくなるから点けないとのこと。
そんな中途半端な物を売るなよ!なんて奴等だ!
これが中国なんですね。
中国の整備された都市には、自動車用車線の他に2輪車用の車線があります。
2輪車用車線も自動車用車線と同じく1方通行で、2輪車同士がすれ違わないようになっています。
下の写真のように分離帯で仕切られていることがほとんどです。
オレンジの矢印の先が2輪車用車線です。
広い大陸なだけに、道路の整備はしっかりと行われていますね。
しかしご用心。ラッシュの時間帯の旧市街などは車が渋滞します。
すると、この2輪車レーンに車両が入り込みます。路線バスだって入っていきます。
道が整備されても、法が整備されても、守る意識が無ければ意味がないですね。
中国では赤信号無視が日常茶飯事。
歩行者優先?NO!
車両優先?NO!
勇気優先?YES!
相手を避けない勇気を持った者が最優先です。
片側4車線、車がビュンビュン走っている道路、横断歩道も無い場所を渡ることができます。
渡る勇気と、クラクションを鳴らして近づいてくる車を避けない(見ない)勇気があれば可能です。
ルールとマナーの無い世界第2位の大国。とても怖い国です。
この国の豊かさ、強さの象徴はビルでも道路でも新幹線でもないと思っております。
それはこの湖:金鶏湖に象徴されていると思います。
金鶏湖は上海郊外の大都市、蘇州にあります。
蘇州はその昔。3国時代には呉の国の都でした。
とても大きな湖で面積は10平方キロメートル。
周囲にはゴルフ場があり、Convention center、レストラン街、ホテルなどが立ち並びます。
そしてこの湖は人造湖です。人造湖の目的は『景勝地作成』です。
日本で人造湖を作る場合にはダムで水を堰き止めますが、この平らな地に湖を造る場合には地面を掘り、水路をつなぐ必要があります。
それだけの大工事を、治水や利水のためではなく観光目的にやってしまう国。
さらに、この湖の中洲にも豊かさの象徴が。
ある朝、湖に見慣れないものがあることに気づいた日本人駐在員。
目を凝らすとそれは工事用車両。
湖の中にどうして車が走っているの?と目を疑ったそうですが、良く見ると湖は干上がっており湖底を車が走っていたんですね。
湖の水を抜いて造ったのがこの湖にいくつかある中州です。
中州の上には木を移植し景観の良い建造物を建てたそうです。
すごいと思いませんか?
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